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ジメジメ、むしむしでちょっとバテ気味・・・ 梅雨が原因の気象病「梅雨バテ」を、しっかり「温活」で乗りきりましょう。

2019.06.05

梅雨どきは気圧も不安定で、肌寒かったりむし暑かったりと気温も乱高下しがち。この時期、頭痛や食欲不振、冷えなどを訴える人が増えます。これは天候の変化に体がついていけずに起こる不調、いわば「気象病」ともいえるものです。

夏バテにはまだ早いのに、心身ともにバテ気味……今回は、ジメジメした梅雨の時期に起こる「梅雨バテ」の原因と、その対策についてご紹介していきます。

■高温多湿、低気圧、日照率の低さが原因

天候や気圧が変わりやすい時期に起こる心身の不調を「気象病」といいますが、一番多いのは梅雨の時期だとされています。「梅雨バテ」の主な症状は、体がだるい、やる気がでない、気持ちも落ち込みがちなど。症状がすすむと、めまいや吐き気、首や肩のこり、胃腸の機能の低下などの不調が広がり、日常生活に影響を及ぼすこともあります。

【原因その①─高温多湿】

ジメジメした梅雨の時期は、体の中の水分調節がうまくいかず、トイレが近くなったり、むくみやすくなったりします。また、湿度が高く汗をかいても蒸発されないので、体温を下げることができません。そのため熱がこもってしまったり、だるく感じたりします。

【原因その②─低気圧】

気圧は、自律神経のバランスにも影響を与えます。気圧が下がると、日中でも副交感神経が優位になり、元気がでない、だるいといった症状が現われます。また、血圧の低下や血管の拡張が起こり、頭痛やめまいといった症状を感じることも多くなります。

【原因その③─日照不足】

明るい太陽の光を浴びると、「脳内神経伝達物質」であるセロトニンの働きが活発になりますが、日照率の低い梅雨は、セロトニンの作用が弱く、脳の活動も低下したまま。体が活動モードに入れないため、疲れやすい、食欲がでない、気力がなくなるといった状態に陥りやすくなります。

■冷房が効き始める時期、蓄積された冷えに注意!

むし暑い梅雨は、通勤の車内やオフィス内の冷房の設定も強くなりがち。長時間のデスクワークで冷房にあたりっぱなしだったり、雨に濡れた体が冷房で一気に冷やされたりすると、内臓の動きや代謝が落ちてしまいます。

屋内と屋外の温度差に対処できない「夏型冷え」の人は、首や肩のこり、消化不良などの不調が起こりやすいので、冷えを蓄積させないように注意しましょう。

自分の冷えのタイプがわからないという人は、「冷えのタイプ別特徴と見分けるポイント」でチェックしてみるとよいでしょう。

■夏バテに持ち越させない「冷えとり」と「食養生」

梅雨バテは天候の影響によるところが大きいのですが、生活習慣を見直すことで改善されることも多いものです。気になるむくみに有効な対策をご紹介します。

『お風呂』で体温めとむくみとり

1日中冷房の効いた部屋にいた日は、湯船につかって体の冷えをとり、翌日に持ち越さないようにしましょう。重力の関係で水は下半身に溜まりますから、お風呂でふくらはぎをマッサージして血流をアップさせるのも効果的です。

熱いお湯だと、体は危険を感じて交感神経を働かせてしまいますから、深部体温より少し高めの38~40℃くらいに。副交感神経が働いてリラックスし血流もよくなります。

水分バランスをとる食材『ハト麦』

漢方でヨクイニン(ハト麦)は、水分のバランスをとる代表的食材。利尿作用が溜まった水分の排出を促します。生姜など温め効果のあるものを一緒に摂ってもよいでしょう。

内臓を冷やしてしまわないように、ホットか常温で飲むのがオススメです。

本格的にバテてしまう前に、冷えとりと水分バランスの整えで不調を克服してくださいね。

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