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この時期、いつもに増して寒さが身にしむ「寒がり」さん!「冷え性」とどう違うの?

2018.01.25

冷えこみの厳しい寒の時期は、空気も凛と引き締まって感じますね。寒いのはイヤだぁ~と引きこもってはいませんか? この寒さのおかげでできる美味もたくさんあるんですよ。寒の時期に作る日本酒や味噌、醤油などは「寒仕込み」といって、より深みのある味わいに仕上がるとされますし、寒天や凍り豆腐なども、昼と夜の寒暖差が作る伝統グルメといえるかもしれませんね。そういえば、今年の寒ブリは豊漁なのだとか……。

寒中というのは小寒(今年は1/5)から立春(2/4)までの約30日間のこと、年間で最も寒さの厳しい時期です。実は、今日1/25は、観測史上最も低い気温を観測した「日本最低気温の日」なのです。それは、明治35年の北海道旭川のこと。温度はなんと! 氷点下41.0度。これは、富士山頂の最低気温記録(氷点下38.0度)よりも低いのです。ちなみに、世界最低気温は南極大陸、ロシアのボストーク基地で観測された氷点下93.2度!! どんな感じなのか想像もつきませんね。

読んでるだけで寒くなってきた……って? 「私、寒がりなんですもの」というあなた、冷え性との違いわかりますか。今回はよく質問される「寒がり」と「冷え性」の違いについてご説明します。

■寒がり=Sensitivity to cold 寒さを感じやすい人のこと

寒がりは英語でSensitivity to cold、つまり寒さに敏感ということ。寒いのが苦手で、少しの寒さでも身にしみる人といえます。こうした人は外気温の影響で寒さを感じているので、厚着をしたり、温かい場所に移動したり、体を温めたりして「寒がる」要因がなくなれば、体の冷えも解消されていきます。寒がりの人の一般的傾向として「運動不足」「スリム体型」「平熱が高い」などがあります。筋肉の量が多ければ熱量は上がりますし、脂肪は熱を蓄えるので、温かさを保持できます。寒がりな人は、運動が足りない→筋肉量が少ない、スリム→脂肪量が少ないというように、筋肉も脂肪も少ないケースが多いのです。また、平熱が高い分、外気温との差がいっそう大きくなるので、より寒さを感じやすいともいえるでしょう。

■寒さを感じていなくても、部分的に冷える

体が寒さを感じていない場合でも、部分的に冷えている症状のある人を「冷え性」といいます。厚着をしたり温かい場所に移動しても、体は温かいのに、手足など冷えた部分はなかなか温まらない状態です。

冷えにもいくつかタイプがあります。手足の末端に冷えを感じるタイプ。下半身が集中して冷えるタイプ。末端は温かいのに腸など内臓が冷えているタイプなどなど。<本サイト「冷え性とは」ページの冷えのタイプを参照してください>

冷えは万病のもとですから、自分のタイプ・症状を知り、かしこく温活して体温を上げていきましょう。

今日1/25は「中華まんの日」「ホットケーキの日」でもあります。あったかおやつで寒さをのりきりましょう!との願いから制定されたのだとか。温かい食べ物は体を温めますし、寒い地方や寒い季節にとれたものは体を温める「温性食材」ですから、上手に取り入れて寒さに負けない食事をしてくださいね。

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