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お正月だけじゃもったいない! お餅の温活パワーで冷え知らず

2018.01.10

お正月はお餅を食べる機会が多かったですね。お雑煮に磯辺巻き、お汁粉にきなこ餅、皆さんは、どんな食べ方が好きですか?

えっ、お餅は食べない!?「太るし、体冷やすし……」、それって大きな誤解ですよ。確かに、一般的に「白い食べもの」は 体を冷やすといわれています。でも、だとしたら保存食や体力を回復したいときにお餅が重宝されてきたことと矛盾しますよね。実は、お餅の原料もち米は、体を温める「温性食材」なんです。今回はお餅の温活効果についてご紹介します。

■粘りのあるデンプンで、すぐにエネルギーになり体を温める

もち米は普段食べている白米(うるち米)に比べて、粘りが強いのが特徴です。これはアミロペクチンというデンプンによるもので、すぐにエネルギー源になります。このことから気を補う効果が高いとされ、古くからもち米は体、特に胃を温めるといわれています。

近年「糖質制限ダイエット」がポピュラーになり、炭水化物の摂取を控える傾向にありますが、体の熱を作り出す働きのある糖質を控えることは、わざわざ“冷え体質”になろうとしているのではないかとすら思えます。炭水化物は食事のまとめ役でもありますから、しっかり摂って体を温めましょう。

■デトックスや美肌のためにも摂りたい栄養素

ということで、改めてお餅の話。もち米は、エネルギー源である炭水化物やタンパク質の他、例えば皮ふや粘膜の維持に働きかけるパントテン酸や、便通を整えるのに役立つマグネシウム、老廃物排出効果があるとされるモリブデンなど、デトックスや美肌のためにも摂りたいビタミン、ミネラルも豊富です。

手軽に食べられて腹持ちのよい「温性食材」お餅、お正月しか食べないなんてもったいないですよ。寒いこの時期だからこそ、おいしく食べて温活パワーも手に入れちゃいましょう。

■あったか&プラス1で免疫力もアップ、スープ餅・ピリ辛餅チゲ

お餅の温め効果をいっそうパワーアップさせるには、体の中から温める唐辛子や生姜などと組み合せたり、温かくして食べたりするのがポイント。例えば、インスタントやフリーズドライのスープやお味噌汁にお餅をプラスしたスープ餅。これなら時間のない朝でも手軽。体も心も温まる「温朝食」の完成です。キムチ鍋にお餅を加えればトッポギ風。揚げ餅は大根おろしたっぷりのみぞれ鍋で。ランチやおやつだったら、発酵食品のキムチや納豆、チーズと合わせた餅ピザ、生姜をきかせた甘酒にお餅を入れたホワイト汁粉もいいですね。

寒い時期だからこそ、温性食材を上手に取り入れて体を温める食事をしましょう。バランスの取れた食事は、冷えとりだけでなくダイエットにも効果的。スマートに温活して、冷え知らずの冬を。

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