+1℃ Column

“バテない”食べ方で、疲れを残さず、内臓の冷えもリセット、本格的な秋を迎える前に+1℃習慣

2018.08.27

処暑も過ぎましたが、まだ厳しい暑さが続いています。処暑(しょしょ)は二十四節季のひとつで、今年は8月23日。暑さがやむという意味があり、朝晩の風にどことなく秋の気配を感じる頃です。でも、少し涼しくなったこれくらいの時期に、夏バテを感じる人も多いようです。

暑い時期は、食事もさっぱりしたものや冷たいものに偏りがちで、体調維持に必要な栄養も十分とはいいがたいものがあります。また、冷たい飲みものやデザート、冷房で身体は冷え切っています。こうした生活習慣に疲労が蓄積されて「なんとなくだるい」「今ひとつ踏ん張りがきかない」状態に……これが夏バテです。

■たまった疲労が体をさびさせ、老化を早める原因に

つるっと食べられるうどんやそうめん、暑い時期にはうれしいメニューですが、これらの炭水化物は、夏バテ防止には有効とはいえません。夏バテ対策に必要なのは、血液や筋肉などの主要な成分を作るたんぱく質や、だるさを解消するカリウムなどのミネラル、疲労回復に働くビタミン類なのです。

また、現代人は仕事のし過ぎや遊び過ぎなどの身体的疲労に加え、精神的な疲れや紫外線など、さまざまなストレスにさらされ、慢性疲労の状態です。これらの疲労をため込んだままにしておくと、身体をさびつかせる活性酸素も蓄積されて、老化を早める原因につながります。

■涼を求め過ぎた結果、内臓も冷えている!

熱中症の危険が連日のニュースをにぎわした今年の夏、冷房や水分補給などいつも以上に気を使ったことと思います。夏限定のメニューを楽しんだという人も多いのではないでしょうか。冷たい料理や体を冷やす食材を多く食べると、内臓まで冷えてしまいます。おなかを触ってひんやりしていれば、それは内臓冷えのサイン。自律神経の働きが悪くなり、かえって食欲不振や基礎代謝の低下を招くことになりかねないので注意が必要です。

体温が1℃上がると、基礎代謝や免疫力が上がって、疲れにくい身体になるといわれます。暑いからと冷たいものばかりでなく、野菜のたくさん入ったスープやみそ汁など、食事に1品温かいものを加えると、夏バテ防止に効果的です。

■疲れを翌日に残さない、バテない!食べ方

疲労を取り除くには、食事の内容を見直すのもポイントのひとつ。以下、バテない身体のための組み合わせ例をご紹介します。

  • 抗酸化力の高いビタミンACEをセットで

緑黄色野菜のカロテンとキャベツやゴーヤなどのビタミンC、かぼちゃやナッツ類に多いビタミンEを一緒に摂ると、相乗効果で暑さに負けない身体にしてくれます。

  • 代謝を高め疲労を回復させるB群を幅広く

豚肉やチーズなどは良質なたんぱく源であるとともにビタミンB群も豊富。玉ねぎやニラなどの硫化アリルと一緒に摂れば、吸収もさらによくなります。

  • 腸を元気にして体温と免疫力をアップ

ヨーグルトやキムチなどの発酵食品や、キノコなどの食物繊維、ねばねば野菜のムチンなどは、腸内環境を整え夏の疲れを効果的に解消してくれます。

 

強い日差しに負けずにすくすくと育つ夏の野菜は、抗酸化パワーの宝庫。食欲がない、あれこれ料理を作りたくない、そんなときでも具だくさんのスープや、1品でも栄養満点の鍋なら手軽ですね。キムチやチーズなどの発酵食品も加えれば、身体の内と外から同時に温まって一石二鳥。

食欲の秋ももうすぐ、元気に秋を迎えるためにも、上手な食べ方で、今から冷えとり!始めてくださいね。

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