10月23日は二十四節季のひとつ、霜降(そうこう)、霜が降りるはじめるという意味で、秋の深まりを感じます。食欲も一段と旺盛になりますが、太りやすいからおやつは我慢という人も多いのでは?
実は「食べた方が太りにくい」場合もあるのです。しかも、血行をよくして“冷えとり”につながるおやつも……。今回は、秋に太る理由とダイエットにもなるおやつの食べ方をご紹介します。
■秋になると食欲旺盛になる4つの訳
秋になると、ご飯がおいしくなってついつい食べ過ぎてしまいますが、その他にも
・夏の間に不足した栄養素を摂って帳尻を合わせようとするため
・寒い冬を乗り切るために、本能的に体に脂肪をため込もうとするため
・日が短くなり「セロトニン」の分泌が低下、満腹感を感じにくくなるため
*セロトニン:精神の安定をもたらす神経伝達物質。日の光を浴びるほど増える
・体温を上げようと基礎代謝が高くなる(エネルギーが必要となる)ため
などの理由から食欲が旺盛に。秋は、ことわざどおりの“午肥ゆる“時期なのです。
■代謝のよい時期はやせやすい時期でもある
徐々に気温の下がっていく秋、ヒトの体は体温を36℃程度に保つために、食べたものから熱を産み出そうとします。ですから、基礎代謝の高いこの時期に、適度な運動をしたり食事のバランスや食べ方を工夫することは、効果的なダイエットにつながります。
■おやつを見直してヘルシースナッキング
「ヘルシースナッキング」という言葉を聞いたことがありますか。「食べて痩せる」と話題のダイエット法です。3食の食事を軽くし「健康的な間食」を取り入れて、食べ過ぎを防ごうというものです。間食である程度おなかを満たしておく方が、おなかがすき過ぎてドカ食いするのを防げますし、ストレスも軽減できます。
でも、好きなものを好きなだけ食べてよいわけではありません。そこで登場するのが「ナッツ」です。
ダイエット中はカロリーが気になりますが、『血糖値』にも注目ずる必要があります。研究によれば食事と食事の間にアーモンドを食べると、血糖値の上昇が抑えられることがわかり、体脂肪の蓄積を抑制する効果が期待できます。
ナッツを食べることで空腹感が抑えられ、いつもより食べる量を減らせます。また、かみ応えがあるので満腹感も得やすく、おつまみに食べれば飲むペースもゆっくりに。脂質がアルコールの吸収を抑えるというメリットもあります。
ナッツには、お通じを整える食物繊維や、肌のトラブルを改善するビタミンB群、その他、普段の食生活で不足しがちなミネラルも豊富。血中の悪玉コレステロールを下げる不飽和脂肪酸も含まれています。
アーモンドやクルミ、ピーナッツなどに含まれるビタミンEは、別名『若返りのビタミン』。女性ホルモンの分泌を助け、強い抗酸化力で血管をさびにくくしなやかにします。血行が促進されると冷えや肩こりも改善できます。
漢方でも「温・熱」に分類されるナッツ、種類によって含まれる栄養素や機能が違いますが、女性のきれいに役立つ成分がいっぱい。間食*には、食事で足りないものを補うという側面もありますから、ダイエットと“冷えとり”、女性の永遠の願いをナッツで叶えましょう
紅葉の便りも聞かれる頃、ナッツのおやつでアウトドアもぽかぽか暖かく過ごしてくださいね。
*補足:タンパク質や脂質を含むものを中心に、1日200kcalを目安にとりましょう。