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体を温めることは美と健康への近道 ぬるめのお風呂で冷えとり“温活お風呂術”

2018.04.25

皆さん、お風呂タイムはどう過ごしていますか? 冬の間は湯船につかったけれど、気温のあがるこれからの時期はシャワーだけという人も多いのではないでしょうか。ダイエットのために「半身浴」という人もいるかもしれませんね。でも、誤った半身浴では冷え取りの効果はあまり期待できないのです。

お風呂に入ることは、思っている以上にココロと体に効くさまざまな効果があります。4月26日は「良い風呂の日」。リラックスできて「温活」にもなるお風呂術、ご紹介していきましょう。

■温度と水圧がもたらす“血行促進”効果

お湯で温まることで血管が広がり、全身の血液のめぐりがよくなります。また、手足などに適度に水圧がかかるので、血液が心臓に戻りやすくなります。温められた血液が全身を巡ることで、コリが改善できたり、老廃物や疲労物質の排出が促されたりします。湯上りに体がスッキリしたと感じられるのは、この排出効果によるものなのです。

また、温めることで関節と関節をつなぐ筋も伸びやすくなるので、体の動きもスムーズに。浮力によって重力が軽減されるので、体も軽くなり緊張もほぐれてリラックスできます。シャワーなどの水流を当てれば、マッサージ効果も得られます。

■自律神経の乱れを調整するゆったり入浴

冷え対策の基本は血行をよくすること。しかし、すぐに温まりたいからと、熱いお湯に入ってしまうと、交感神経を刺激し、表面は温まりますが、体の芯まで熱は届かず、かえって湯冷めをすることもあります。

  • 38℃から39℃(夏は37℃~38℃)くらいのぬるめのお湯に
  • 就寝前に20分から30分
  • お風呂の前後にそれぞれコップ1~2杯の水分補給

時間をかけてじっくり温めていくことで、副交感神経が優位になりリラックス効果が高まります。血管も拡張してくるので、熱の浸透もよくなるのです。また、傷んだ細胞を修復する働きのある“ヒートショックプロテイン”は、体温+2℃で最も産生効率がよいといわれますので、ぬるめのお湯にゆっくりつかるのは、さまざまな効果を得やすい入浴法といえるのです。

半身浴の方が、心臓に負担がかからないとはよくいわれます。全身で長時間つかっていられないのは、お湯の温度が高すぎるからです。全身浴の方が、より水圧がかかり血管を圧迫するので、血行はよくなります。

血行がよくなると、体の熱は外に放散されやすくなり、入浴で上がった体温はスムーズに下がっていきます。この体温のリズムをつけることは、良質な睡眠のためにとても大切なのです。<睡眠と体温については、別の機会に詳しくご紹介します。>

■お風呂上り、濡れた体でふらふらは禁物

冷え性や寒がりの人でも、お風呂上りは体も温かく、部屋でまったり涼みたい気持ちになるとは思いますが、体温を奪われる原因になりますので、塗れた髪や体はしっかりと拭き、服を着てください。特に下半身は冷えやすいので靴下もはくとよいと思います。髪もある程度の火照りがおさまったら乾かしましょう。

大量に汗をかいたとき以外は冷たい飲みものは控えて常温のものを。水分不足を感じたときは、冷たい水をゆっくり飲むようにしましょう。

ぬるめのお湯で体の芯まで温める“温活お風呂術”、冷えとりとリラックスのためにはじめてみませんか?

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