+1℃ Column

もうすぐ土用の入り、本格的な寒さへ、季節の変わり目のサイン!

2017.10.06

10/20は「秋土用の入り」。土用といって思い浮かぶのは「丑の日のうなぎ」という人も多いかもしれませんが、土用は立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間(または19日間)のことで、年に4回もあるのです。土用は季節が移り替わる時期、次の季節の調整期間で、秋土用は本格的な寒さが訪れるサインといえるのです。

土用の時期は、「土の神様・土公神」が支配する時期と考えられ、土いじり(ガーデニング)や農作業、井戸掘り、大工仕事は休むとされています。婚礼や転居なども避けた方がよい、新しいことを始めても続かない、言い争いをすると泥沼になる、生ものや冷たいものを食べるとお腹をこわすともいわれています。言い伝えでは土を掘り返したりすると神様の怒りをかうので、土用の前にできることは済ませておく、土用の期間でもさわりのない日(間日=まび、土公神が地上を離れている日)に集中して作業をするとされていますが、実は、季節の変わり目で気温や天候の変動も激しく、体調を崩しやすいため、農作業なども休んで、英気を養いましょうとの意味合いが強いのです。

■夏土用と同じように秋にも「丑の日」がある

年4回ある土用、当然ですが秋にも丑の日はあります。今年は、10月29日が丑の日にあたります。丑の日のうなぎは有名ですが、他にも土用の期間に食べるとよいといわれているものがあります。

五行説では、万物の根源とされる「木火土金水」を四季にあてはめ、色と干支を割り振っています。

春=木→青・辰(たつ)    秋=金→白・戌(い)

夏=火→赤・未(ひつじ)   冬=水→黒・丑(うし)

そして、それぞれの対極にある色や名のつくものを食べるとよいとされているのです。

秋は、青いもの、「た」のつくものがよいということになります。

背の青い魚の代表格「さんま」や「鮭」は、まさに秋が旬。「た」のつく大根も、これから栄養を蓄えてますますおいしくなっていきます。青魚は良質なたんぱく源であるとともに、体の調子を整えてくれるミネラル、さまざまな不調に効果的に働くといわれるDHA・EPAなどの不飽和脂肪酸が豊富。色素成分の働きも見逃せません。

東洋医学では、寒い地方でとれる食材、寒い季節にとれる食材は、体を温めると考えられていますので、体ぽかぽかの面からも、旬の味覚を上手に取り入れたいですね。

本格的な寒さに向かうこれからの時期、おいしく食べて+1℃習慣はじめましょう。

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